入試問題集2026|多摩美術大学
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絵画学科 油画専攻一般選抜総合型選抜学校推薦型選抜デッサン/油彩 19(文責=吉澤美香教授)(文責=諏訪未知准教授)[教員コメント]なにか事件が起きたのであろうか。それともこれは万難を排して仮眠を取っている人なのだろうか。真相を聞いてみたくなる□の油彩である。黄色について考えたというよりも、あらかじめなにを描くか用意してきた感が否めないが、注意深く構成された画面や丁寧な筆致を評価した。デッサンにおいては、手前のクリップの位置を奥にいるモデルと関連づけるなど、その場でモデルと向き合って思考した跡がうかがわれ、その不思議なアプローチが興味深い。油彩、デッサンともに、描くべきポイントを絞り、大胆に余白をとった画面が特徴的であり、自分の絵を描こうという意思が強く感じられる。[教員コメント]私たちは色を名指す語彙をあまりに持たない。色は常に質を伴い、環境との相対として知覚される。「黄色について描きなさい」という課題に対し、作者は混色を繰り返し、その色が立ち上がる瞬間をじっと待ったのではないか。重く沈んだ灰色に、直に絞り出したような黄色の眩しさ、絵具の粘度と奥行き。そこには、一つの色を捉える困難さを引き受けながら、安易な整理に向かわない強い意志が溢れていた。この探求はデッサンにも通じており、強いコントラストの陰影が、モデルの存在に触れる切実な手段として説得力を持つ。今後はこの様相の成立条件をより多面的に捉え、二元化の先にある表現を模索してほしい。

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