20(文責=髙柳恵里教授)(文責=髙柳恵里教授)[教員コメント]人の姿が4人描かれているが、手前の黄色い人物がやけに大きいところが印象的である。彼らは手を繋いでいるようでもあるが、どういった関係なのだろうか。ピンクの人と緑の人。黄色にピンクと緑が半々に混ざっている人。人が絵の具に見えてきた。問題に対してどう答えるべきか、考えれば考えるほど難しかったかもしれない。が、この良い意味で力の抜けた作品は、ここに描かれていることを何と見ればよいのか、人の姿なのか色の姿なのか、はたまた信号なのか、この空間は何なのか、様々な可能性を感じさせてくれる魅力的な解答となった。デッサンも炭の濃淡に空間や量が感じられ、気持ち良く見ることができた。[教員コメント]出題に対するモチーフの定め方は、いたってわかりやすくシンプルな油彩である。しかし、どのような絵にしようとしたか、そこに作者の絵画への意識の高さを感じた。全体的に抑えた色調と筆致、少ない要素を四角い画布の周囲を意識して入れていることが、「かたち」をより感じさせる絵にしている。筒状のかたち、色のかたち、箱らしきもののかたち。黄色いかけらが主人公かもしれないが、それより抽象的な絵画としての魅力を感じた。対象はただ眼の前にあった画材だろうか。それは見慣れた退屈なものかもしれないが、そうはさせない。ささやかな場所を大事にしようとする姿勢を感じた。デッサンも実直にしっかりと描かれている。
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