絵画学科 油画専攻一般選抜総合型選抜学校推薦型選抜デッサン/油彩 21(文責=村瀬恭子教授)(文責=石田尚志教授)[教員コメント]惹きつけられたデッサン。仄かに発光しているような白いシャツは繭玉のような質感を持ち、背景との交わりが微かなシルエットとして丁寧に扱われ、頭部、手、膝などの優れた画力によってこの人物像に肉体がもたらされた。目など細部を意図的に強調しない均等さからモデルの人格は音も無く掻き消され、むしろ作者像が立ち上がっている。油彩においても、ガラスの器? ビニール袋? 繰り返される境界線の柔らかさが特徴的で作者の大切にしていることが見て取れる。描かれたモチーフよりも課題でもある黄色の色調が印象に残る作品だ。[教員コメント]厚く塗られた絵の具によって室内が描かれている。黄色い光が窓から差しているが、その黄色は前もってキャンバスに塗られたもののようだ。絵の具を鋭く引っ掻くことによって表現されたこの光は、なにか確信に満ちた力強さを感じる。絵の具をナイフで厚く盛る行為も、それを削る沢山の線も、描くことのリズムが溢れている。この油彩が透明な光を黄色に託したように、デッサンにおいては濃い黒は単なる暗さではない。細やかな質感やリズムを感じ、むしろ明るさのようなものも感じる。それはスタイルとしてだけでなく、対象をしっかりと見ていることが絵の細部から伝わってくるからだ。
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