入試問題集2026|多摩美術大学
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彫刻学科一般選抜総合型選抜学校推薦型選抜立体造形・デッサン31※立体造形・デッサンは同一作者の作品を掲載しています。[教員コメント]新聞小説を切り抜き、その一説をテーマに制作した作者。デッサンはシンプルに見えますが、だからこそ高い表現力が際立ちます。描かれた人の存在感をとどめながら陰影をコントロールし、質感や表情も捉えています。そしてそれらの表現が自身が記事から読み取った、人間存在への問いに対する思考としっかり結びついています。塑造では内部をくり抜くことで暗闇を粘土で作り出すことに成功しています。この造形的工夫は、造形表現の可能性を絶え間なく探り、現象を客観的に観察し、それを自身のテーマと結びつけることで成立します。思考、造形的好奇心、表現力、技術力と作者のバランスの良さを強く感じました。[教員コメント]一人っ子である自分を気遣ってか、最近、作者の両親は墓じまいを行った。そういった背景もあって、作者は自身にとって切実なお墓整理について書かれた新聞コメントを選択し、制作に繋げた。今後お墓参りをすることがない現実を捉え、デッサンでは、合掌をする自分自身を真正面から描き、粘土造形では、瞼を閉じると浮かぶ故人の姿を具象的に表現した。丁寧に手を入れて制作された両作品からは、作者の戸惑いや悲しみ、優しさや真□さが窺える。結果、静寂を感じさせると同時に、観るものを引き込む力を内包する秀作となった。

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