32[教員コメント]人類滅亡までの「終末時計」をテーマに制作している。背面に配置された大きな壁掛け時計や眼鏡の硬質な質感と、対照的な肌や衣服の柔らかな質感を描き分けようとする意志もしっかり伝わり、優れたデッサン力を感じる。「終末時計」ということなので、文字盤の表現をもう一段掘り下げると、さらにテーマ性が伝わってくる。立体造形は地球のような球体が侵食されるような表現がされており、質感への執着がうかがえる。今後の制作においても、こうしたテーマの掘り下げと、造形的アプローチの発展を期待する。[教員コメント]□つきに関する記事をテーマに制作した作者。デッサンでは、もち米が練り上げられることによる粘弾性の変容を自身の成長に重ね合わせた着眼点がおもしろい。柔らかく伸びている部分の質感表現は、もう少し工夫が必要だと思うが、高い描写力で細部まで丁寧に描かれた顔を中心に、明暗を作った構図が大胆な動きとなり、魅力的な画面を生み出している。内と外を繋ぐ空間を内包した構成の立体造形では、□つきの運動により分子が複雑に絡み合う様子が想起できる。デッサンとの関係性が相乗作用をもたらし、豊かに奥行きを作り出している。
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