彫刻学科一般選抜総合型選抜学校推薦型選抜立体造形・デッサン33[教員コメント]終末時計の記事をテーマに、戦争や環境問題に対する強い怒りとともに破壊を止めなければならないという意志を表明したデッサンである。真正面を見据えた鋭い眼光と、堅固な頭部の量感表現はテーマに対する実直な作者の意思が顕れている。一方、立体造形は迫り来る文明の危機を表している。破壊された人造物の廃墟感が人類滅亡をイメージさせる意図が窺えるが、ジブリ的な造形がなんとも説明的であり、世代ゆえの常套句であろうか。[教員コメント]作者は、前衆院選挙の争点「外国人政策」について述べた記事を選択し、制作へ繋げた。デッサンでは、目を覆う布がありながらも、しっかりと前を見据える自画像を描き、SNS時代の情報過多に惑わされず、自分で判断をしなければならないという意思表明を力強く表現した。他方で、粘土造形では、多様性の時代において異なる文化が混ざり合う様を、手と抽象形態の溶け合うフォルムによって柔らかに表し、強弱、剛柔の双方にアプローチできる力量を見せた。多面的解釈が求められる社会問題を、振り幅のある制作方法によって正確に伝えようとする作者の姿勢が窺え、観るものを引き込む力作となった。
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