入試問題集2026|多摩美術大学
59/172

生産デザイン学科 テキスタイルデザイン専攻一般選抜総合型選抜学校推薦型選抜鉛筆デッサン57[教員コメント]花のボリュームを感じさせる右手に、小さな花であることを強調する左手が添えられることでモチーフの特徴を際立たせており、両手を描く明確な意図が伝わります。皮膚の質感や手の周りの柔らかな空間表現が秀逸なため、画面上部のモチーフの描き込みが加わると、さらに完成度の高い作品になるでしょう。[教員コメント]画面横向きにモチーフを配置し、手の動きと余白の関係性をよく考えています。この構図に作者がユニークな表現に挑戦する意欲を感じます。かすみ草の花の繊細さと枝分かれする形を丹念に観察し、強く描いた手との対比によって奥へ奥へと重なっていくやわらかな空気感を丁寧に描いて表現しています。[教員コメント]構成の重心が画面の下の方に置かれているものの、モチーフの軽やかな特徴を見事に表現しています。試験会場でモチーフと出会い、考え、決定したとは思えない構成力のあるデッサンです。観察描写も的確です。特に小枝の前後関係を濃淡で描き分けた表現は、これまでの修練の成果として高く評価できます。[教員コメント]モチーフを摘む位置の決定が画面に軽やかさを与えています。枝で区切られた大小さまざまな白地の形へも意識が向けられていることが構成を美しく成り立たせています。描写においてはモチーフの諸要素の関係をよく見ていることと、観察したものを細部まで丁寧に描いていることが高評価につながりました。

元のページ  ../index.html#59

このブックを見る