74[教員コメント]力強く描かれた手は、軽いマッチ箱を拾い上げる瞬間の構図にも見える。下に曲げた手首を軸に、そのまま上方へ滑らかに移動していく時間の流れが想像される。手の厚みや距離感など奥行きも的確に表現された印象的な作品である。観る者に動きの連続性を感じさせ、静と動の対比も際立っている。[教員コメント]正面から立ち上がる手のひらの構図に見られる躍動感と、マッチボックスのエッジ部分を親指で支える緊張感、さらにそれに対比する薬指と中指で挟んで支える安定感との対比が特徴として挙げられる。親指のテンションを抜くとすぐに落ちてきそうな、不安定さを伴う動きも感じられる。[教員コメント]手首から上方へ開かれた手のひらの構図を基盤として、マッチボックスが手の上部に掲げられるように配置されている。対象のエッジを親指が軽く支えることで、わずかな動きによって落下し得る緊張状態が示唆される。この不安定さが、画面全体に緊張感をもたらしている。[教員コメント]手首をやや曲げ、斜め正面から捉えた構図で表現されている。各指の位置関係がユニークさを表現している。マッチボックスの広い上面と下面を、中指と親指の先の側面で押さえて支えることで、ソフトに掴む感触が伝わってくる。人差し指がこちらを威嚇しているように感じられる点にも魅力がある。
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