86[教員コメント] メガネをかけていないにもかかわらず、ついメガネを上げようとしてしまう動作を描いた作品。習慣によって身体が先に反応してしまう典型例であり、無意識的な動きの分かりやすい事例である。画面いっぱいに顔と手を配置した大胆な構図により、動作の瞬間が強調され、迫力のある画面となっている。[教員コメント]退屈な状況で髪を指に巻きつけてしまう仕草を描いた作品。意識的に行っているというよりも、手持ち無沙汰から思わず生じる手遊び的な無意識の動きとして捉えられている点が的確である。また、第三者から見ると「話を聞いていない」という態度として可視化される行為でもある。髪のねじれの描写も的確で、主題が明確に伝わる構成となっている。[教員コメント]髪を結ぶ日常的な動作を描いた作品。習慣化された動作は、視覚的に確認しなくても実行できるレベルで身体化されている。この作品では、手順や方法を言語的には説明できないが、自然に行える無意識的な動きに着目している。目で見ずに手だけで処理されていく動きの連なりが的確に捉えられており、その滑らかな運動の流れが、髪の曲線的な造形によってよく表現されている。正面からの構図によって、髪の表現も含めて主題が明確に示されている。[教員コメント]興奮して競馬新聞を握りしめる場面を描いた作品。テーマ自体は既出の類似作品と重なるが、この作品では、画面に対して垂直方向に配置された腕と、画面下部から拳を上方へ突き上げるような動きによって、力の入り方や緊張感がより直接的に表現されている。前述の水平的な動きを基調とした画面に対して、垂直方向の要素と上方への運動が加わることで、造形的・構成的に力強さが強調されている。同一のテーマであっても、視点や構成の違いによって表現が変化することを示す作品となっている。いつものルーティーン握りつぶすほどに熱中あっ、メガネなかったコラ!聞いてるの?!
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