tonATELIER_Vol.03
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34スケッチブックにはたくさんの種類があります。大抵はまっさらの白い紙を、その紙が折れたりしないように、厚めの表紙と裏表紙とで挟んで綴じています。大きさは様々です。手のひらサイズからA1のように大きいものまで。画材にあわせていろいろな紙のスケッチブックがあります。もっともポピュラーなものは、表面が少しざらっとする画用紙(並口)。デッサン、水彩と何でもいけますけど、ちょっと裏映りがしたり紙が波打ったりします。よく使った「らくがきちょう」もスケッチブックですね。ゴッホ、ピカソ、へミングウェイといった多くの芸術家が旅には必ずもっていったという伝説のスケッチブックがあります。角に丸みのある頑丈なオイルクロスの黒い表紙。裏表紙の内側にクロスで補強された拡張ポケット。一冊まるごと束ねるためのゴムバンドが表紙の外側につけられたスケッチブックは、シンプルだけど必要充分な機能を備えていて、愛着も持たずにはいられなかったそうです。愛着や相性で選ぶスケッチブックの魅力美大生にとってスケッチブックは、必需品です。スケッチには目的があるからスケッチブックは何種類かを使い分けますが、いつでもスケッチができるようにと必ず持っている携帯用のスケッチブックがあります。少し大げさな表現ですが、たとえ寝食を忘れても、これだけは絶対忘れないというのがスケッチブックです。紀行作家のブルース・チャトウィンなどは、パリ中の文具店を回って買い占めるほどこのスケッチブックに惚れこみ、特徴的な表紙がモグラの皮のように滑らかだから“モレスキン”と名づけたのも彼です。残念ながら当時の製造元は倒産してしまいましたが、イタリアの文具メーカーがモレスキンの名と品質を惜しみ復刻しています。数年前、東京の原宿で世界の有名なクリエイターたちがモレスキンのスケッチブックを使って自由に創作表現した、いわばグループ展ともいえる展示会“DeToure”が開催されて多くの反響がありました。と、自然と愛着がわくものです。最近は時代とともにスケッチブックの概念もずいぶん多様化しています。画帳とかブックというカタチにこだわらず、ポストイットとか、アップルのiPadがスケッチブックという学生も少なくありません。自分との相性でいろんなスケッチブックを選んでいるようです。表面が滑らかなケント紙は、鉛筆がよくのり、漫画の原稿と同じ紙なのでつけペンの練習に最適。でも紙の表面がデリケートだから筆圧の強さや消しゴムを乱暴に使わないように注意する必要があります。厚手で水彩の着色のいいワトソン紙は、裏映りや紙が波打つことも少ないし作品向きだけど、表面が凸凹していて最初は鉛筆で書きづらいところがあり、価格も結構します。そういえば子供の頃にスケッチブックには相性があるようです。相性がいいスケッチは日本語で「写生」といいますが、「生を写す」というのは、どういう意味なのでしょうか。「東海道五十三次」で有名な江戸時代の浮世絵師、モレスキン スケッチブック ¥1,890〜ゴッホやピカソも愛用した伝説のスケッチブックのDNAを受け継いでよみがえったのが現在のモレスキン。独特のカタチや風合いが旅情を誘う。マルマン クロッキーブック¥273〜長く広く愛され続けるクロッキーブックの定番商品。マルマン・オリジナルの白いクロッキー紙を挟みこむ丈夫なクラフト紙製の表紙には安堵感すら覚える。マルマン スケッチブック¥168〜表紙のデザインはスケッチブックの代名詞。紙の白さや表面の凹凸加減は画用紙の標準として子供からプロまで愛用。テレビ番組でカンペとして使われることでも有名。多摩美の学生たちは、自分に相性がよくて、愛着のもてるスケッチブックを使っているようです。心で覚え、生き生きと写すTools for sketch寝食を忘れても、スケッチブックは忘れないスケッチブックは心を写す一冊の本スケッチブックいろいろスケッチブックにはいろいろな種類がありますが、

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