tonATELIER_Vol.03
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ナーから言われちゃう。適度にお尻を心地良い刺激のあるいりえあすか・1980年東京生まれ。2002年多摩美術大学美術学部絵画学科版画専攻卒業。'04年多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻版画研究領域修了。·02年多摩美術大学卒業制作優秀作品。'04年第72回版画協会展奨励賞受賞。'05年SIPA出品(韓国/ソウル)、プリンツ21グランプリ展グランプリ受賞、第4回池田満寿夫記念芸術賞大賞受賞。'06年収蔵作品021「素材と表現」(東京オペラシティアートギャラリー)、CWAJ現代版画展併設展「一伝統からの飛翔ー」(東京アメリカンクラブ)、「銅版画の地平IV一日常とその向こう一」(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション)。'07年VOCA展(上野の森美術館)、「日本版画の粋現代版画展」(福光美術館/富山)。'08年SIPA出品(韓国/ソウル)。·10年「美の予感2010」(高島屋美術部創設百年記念)。·os-·10座)、'06年個展「池田満寿夫記念芸術賞大賞受賞記念展」シロタ画廊•番町画廊同時開催(銀座)、'09年個展日本橋三越本店6階美術サロン。現在日本美術家連盟会員、版画協会準会員。年個展シロタ画廊(銀急がなきゃって」コラージュする現在のスタイルを見つけたと同時に、彼女の制作は加速した。そして作品にはある特徴があらわれてきた。余白だ。「意図ではなくて、たぶん不必要なものが取り払われて、必要なものだけが残ったということだと思います」彼女のアトリエは、日本を代表する現代美術家の村上隆氏が若き日を過こ‘したというアトリエ村の一角にある。竹の植え込みのある広い敷地のなかに、棟割りされたプレハブ造りのアトリエに、彼女と同じく12人の若い作家が制作の日々を送っている。アトリエではひとりきりが基本だが、同世代の作家たちがいつも近くにいる環境は、適度な心地良い刺激を与えてくれる。「月に一度、作家会議という集会があるんです。このアトリエ村を作ってくださったオーナーを囲んで、今何をしてる、これから何をするか、などを言葉にするんです。何となく制作して何となく発表して、ちょっと休んだりすると『出て行く準備はいいですか」とオーたたいてくれるんです。落ち着く場所でもあるけど、やっぱり私にとっては真剣な仕事場ですね。ここがないと今の私はないです」そしてこれから美大をめざすのなら、と助言してくれた。「わたしが言えるのは、これと決めたら継続することですね。それと、ぎりぎりまで自分を追い込んでみることだと思います。そうすればきっと何か見えてくるものがあるんです」制作環境。Graduates' message

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