tonATELIER_Vol.04
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 デスクのあるオフィスの床にはさまざまなデザインのタイルカーペットが敷き詰められており、床がモザイクアートあるいはパッチワークのように華やいでいた。 「このデスクで仕事をしています。デザインを考えるときは、やはりコンペには勝たなきゃいけない。それが現実の社会ですから。どうしても緊張してしまいます。だからここではなるべくリラックスできるようにします。一番緊張する仕事ほど一番リラックスしないとアイデアは出てこない。リラックスするためにデスクの周りの物を整理して、理想は何もない状態ですね。でも、なかなかそうはいきませんけどね」 基本的なデザインが決まると、試作品を制作する。そうなると國生はデスクではなく別室で膨大な糸のサンプルと格闘することになる。緊張とリラックスは、ときとして仲良しの関係になれる場合があるようだ。ビートルズが僕と音楽を結びつけてくれたんですけど、思春期の僕に美術魂というかデザイン心のようなものを覚醒させたのは、小林克也がMCをしていたベストヒットUSAやMTV。プロモーションビデオの映像は、カッコイイとキレイと楽しいが詰まっていて衝撃でした。Graduates' messageベストヒットUSA©BS朝日2011こくしょう かつひこ・1971年埼玉県生まれ。’96年多摩美術大学美術学部デザイン科染織デザイン専攻卒業。’96年住江織物株式会社グループ株式会社スミノエ入社。MD本部デザイン部チーフデザイナーとして勤務。入社以来、カーテンに始まり、ラグ、緞帳、段通、別注カーペット、タイルカーペットとインテリアファブリック全般の開発を手掛けている。緊張を保ちながらリラックスを心がける影響を受けたモノ・コト「ベストヒットUSAの 強烈なインパクトに」

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