三つのポリシー
絵画専攻

卒業認定・学位授与の方針
(ディプロマ・ポリシー)

絵画は根源的な芸術表現の一つであり、さまざまな創造活動において重要な役割を担ってきました。美術研究科博士前期課程絵画専攻は、絵画の普遍的な伝統や価値を尊重しつつ、自由なる精神のもと、つねに時代と対峙し、絵画表現の可能性とその拡張性に取り組むことで多くの先駆的な作家を輩出してきました。

絵画専攻は、「日本画」「油画」「版画」の3つの研究領域からなります。いずれの領域においても、美術と社会の関係を真摯に捉え、新たな時代の絵画表現に積極的に取り組み、その成果を広く社会に発信することができる人材の育成をその使命としています。

そのため絵画専攻では、社会における芸術が果たす役割と多様性を踏まえ、それぞれの研究領域において、既成の表現を刷新し、開かれた一人の表現者として、豊かで独自性のある修士作品・論文等を提出し、審査に合格した学生に、修士(芸術)の学位を授与します。


教育課程編成・実施の方針
(カリキュラム・ポリシー)

美術研究科博士前期課程絵画専攻は、ディプロマ・ポリシーで示した目標をすべての学生が達成できるように、「日本画」「油画」「版画」の各研究領域とも、それぞれの専門性をより深めながら、同時に領域を横断し統合することが可能なカリキュラムが編成されています。

絵画専攻では各自の表現方法をさらに掘り下げる必要があります。専攻の専門科目では学生の自主性を尊重し、技術と技法を習得するとともに、自身の表現がいかに社会と関連し、表現者として自立していくことが出来るのかを学びます。共通選択科目では、そのための裏付けとなる理論を学び、将来にわたって作家として生きるためのより高度で堅牢な土台を築きます。

学修の成果は、あらかじめ明示した成績評価基準にもとづいて厳格な成績評価を行います。さらには、その結果を自己点検した上で活用し、教育方法の改善と改革につなげていきます。


入学者受入れの方針
(アドミッション・ポリシー)

美術研究科博士前期課程絵画専攻は、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーに基づく教育内容等を踏まえ、美術と社会の関係を真摯に捉え、新たな時代の絵画・美術表現に積極的に取り組み、その成果を広く社会に発信することを目標とする皆さんを積極的に受け入れたいと考えています。

絵画専攻は、「日本画」「油画」「版画」の3つの研究領域を設け、各領域の担当教員による専門性の高い指導体制のもと、2年間にわたる研究指導を行います。

入学試験は、研究領域ごとに作品、小論文、面接、提出書類等を総合して選考します。それらを通じて、制作・研究意欲、修士課程進学のための専門的な技術力と知識、また広く芸術全般へ積極的に取り組む姿勢など、表現者としての可能性を評価します。

つねに社会と自己を相対化し、高い目標に向かうための努力を惜しまない皆さんを広く求めます。


大学院美術研究科 各専攻の三つのポリシー