ファンタジスタ

【C】Poiesis / 全て自然物でつくる

中高生コース小学生コース

材料全てを身の周りの森から調達してつくる生き物の彫像

  • 対象
    共通プログラム
    小学生コース[小学3年生〜6年生]
    中高生コース[中学生〜高校生(18歳以下相当)]
  • 日時
    小学生コース:10月18日(土)、26日(日)
    中高生コース:10月19日(日)、25日(土)、11月1日(土)、2日(日)、3日(月・祝)
    いずれも9:30〜17:00
  • 会場
    高尾の森わくわくビレッジ

「制作してみることで感覚を開く、先入観を取り除く、自然とのつながりを自分ごとにする」

Poiesis(ポイエーシス)は、多摩美術大学の学生たちが、身の周りの自然の中から集めてきた素材で、動物や生き物の彫像を作る授業プログラムです。今回は、技術面のサポートを組み込みながら、子供たちにこのPoiesisのプログラムに取り組んでいただけます。対象は中高生と小学生、両方の子供たちとし、小学生の子供たちには、制作期間を短縮して体験してもらうプログラムを行います。 森から学べることはたくさんあり、敷地内に森を抱える「高尾の森わくわくビレッジ」を拠点として、森を深く知るガイドの方と共に、森と生き物の関わりなどを体験しながら学びます。使う材料はすべて自然の中から調達したものとし、接着剤やコーティングには動物性のニカワを使用します。完成した作品は、自然素材だけでできているため、展示後は森に返し、土に還すことができます。今は材料を買ってモノを作るのが当たり前になっています。自然の中から見つけた素材を用いて、思い描いた形を作っていくことには難しさもあります。一方で、制作を通して得られる達成感、発想や工夫する力は、子供たちのこの先の大きな自信になると考えています。

Poiesis(ポイエーシス)とは

Poiesis(ポイエーシス)=生産を意味します。自然農で植物を育てるような、より滑らかで連続的な技術。自然の中に隠れている豊かなものを無理をさせずに外に持ち出してくることを言います。Techne(テクネー)=技術を意味します。岩山を砕いて鉄鉱石を取り出す、鉄鉱石に高熱を加えて純度の高い鉄を作ろうとするような技術。自然の中に隠れている豊かなもの、それを半ば強制的に外に引っ張り出してこようとすることを言います。どちらの場合も「自然の中に隠れている豊かなものを外に出てくるようにする」という意味では同じですが、そのアプローチは根本的に異なっています。Poiesisは贈与的、Techneは強制的。近代に入ると技術はTechneの性格を強め、コミュニケーションの相手として 自然を見るのではなく、開発のための対象物として見るようになってしまいました。この先、モノづくりはどうあるべきなのでしょうか?子供たちとつくるアート作品を通して、そうした視点や気づきの問い掛けを行います。

  • 実施日
    小学生コース:10月18日(土)、26日(日)/中高生コース:10月19日(日)、25日(土)、11月1日(土)、2日(日)、3日(月・祝)
  • 会場
    高尾の森わくわくビレッジ