多摩美術大学多摩美術大学
演劇舞踊デザイン学科

カリキュラム

1年次2年次3年次4年次専門講義科目大学院

演劇舞踊デザイン学科では、現場性と実践性を重視しています。そのため、1・2 年次には学外での実習も多くあり、実践的で感覚的な理解を高めます。この経験と感覚の発展・応用が演習の中で欠かせないものになっていきます。また、3・4年次には、学内の「演劇舞踊スタジオ」や学外の劇場を使用し、両コースが連携して実際に舞台作品を制作し発表する「上演制作実習」を行うなど、その他数多くの実践的な授業を積み重ねることで、卒業後の活動においても通用するようなスキルや知識、感覚を養います。

1年次

演劇舞踊コース

身体にまつわる基礎的な表現を修得します。そのために、筋力・心肺機能・柔軟性等の身体能力を徹底的に高める訓練を行います。それを踏まえた上で、「演劇」の授業では、エチュードやグループワークを重ねながら、演劇表現の基礎と集団創作におけるコミュニケーション能力の向上を目指します。「舞踊」の授業では、バレエとダンスとボディ・コンディショニングを通して身体の細やかな感受性に注意を払い、想像力と思考力を持つ身体づくりを目指します。この2 つの授業を通して、表現者としての基礎的な身体を獲得します。

PICK UP 基礎造形B

美術作品制作やアートワークショップなどの演習を通じて、あらゆる表現者に必要な「想像力」「思考力」「創造力」を育みます。また、美術領域における現在進行形の動向に目を向けながら、世の中には多様な芸術表現があることを学びます。制作と共に、新しい眼差しと「鑑賞力」も高める授業です。

劇場美術デザインコース

グラフィックデザイン、デッサン、製図、コンピューターなどの基礎演習及び舞台美術・照明・衣裳・映像美術に関しての基礎的な講義、演習があります。見学、観劇、専門家によるセミナーなどを通して演出空間を肌で感じ、総合芸術の基本を理解し、その上で舞台美術・照明・衣裳・映像美術をデザインするための造形力や発想力を修得します。 課題製作を通して、舞台美術・照明・衣裳・映像美術のデザイン等の基礎的なプロセスも学びます。

PICK UP 空間デザイン基礎Ⅰ

作品を創る上でスタッフの情熱がいかに重要なのかを学ぶ、オフキャンパスの授業も充実しています。劇場や製作アトリエ、工場など様々な業種の見学を通じて現場の雰囲気を感じ取ることができます。

2年次

演劇舞踊コース

1 年次に修得した基礎的な身体表現から応用的な身体表現の探求に移行します。自分の中にある表現衝動と真摯に向き合い、内的に掘り下げられた表現を目指します。「演劇」の授業では、テキストを使用し幾つかの場面を作りはじめます。「舞踊」の授業では、1 年次より継続して自分の呼吸と身体の関係性を基礎に、身体の実感によって動くことを学びます。バレエとダンスの授業を通して身体の感受性の可能性を探ります。こうして様々な形で表現を具体化、個々のクオリティーを高めていく過程が、3 年次のゼミ選択に向けての動機づけとなります。

PICK UP 身体表現基礎Ⅱ

「演劇」の授業は台本の読み解き、モノローグ ( 独白 )への取り組み、声と身体のつながり、セリフと声の関係性をより深く学びます。「舞踊」の授業は身体を動かす楽しさだけに終わらず、身体の活動を通して自身で考えたことを言葉にする訓練を行います。身体で感じたこと、考えたことを丁寧に積み重ねます。

劇場美術デザインコース

舞台美術・照明・衣裳・映像美術・特殊美術などのスタッフワークの専門的な知識とスキルを総合的に修得します。 前期は課題作品の台本を読み込み、実際の上演を想定してのデザイン作業、プレゼンテーションを行い、後期には選ばれたデザインをもとに、大道具・小道具製作、衣裳製作、照明プランニング、スタジオでの設営、リハーサル、観客を前にした公演を行います。デザインの具現化のプロセス、総合芸術としての空間創造を学びます。

PICK UP 空間デザイン基礎Ⅱ

後期には上演を目的として、スタッフワークの実践的な演習を通して総合芸術の基本を学びます。
インタークラスとして学年全員が参加することにより、お互いの信頼関係をさらに深めていく目的もあります。

3年次

演劇舞踊コース

学生の志望により「演劇」と「舞踊」のゼミに分化し、それぞれの専門性を追求する授業を展開します。それと並行して、「上演制作実習」に向けたカンパニーを組織し、長期にわたる創作過程をスタートさせます。
「上演制作実習」では、学内スタジオにおいて観客を前にした公演を行います。本格的な実践への第一歩です。

劇場美術デザインコース

舞台美術・照明・衣裳のゼミに分かれて、その専門分野において能力を高め、応用力を修得します。
2年次に行うインタークラス上演実習からさらなるスキルアップを目標として、実践的な上演制作実習を行います。
また映像美術・照明・衣裳の、上映を想定した制作演習も行います。

PICK UP 上演制作実習Ⅰ

上演制作実習は、「演劇舞踊コース」と「劇場美術デザインコース」の合同による実習です。
プロとして活躍する教員の指導を受けながら、パフォーマーを「演劇舞踊コース」の学生が、スタッフワークを「劇場美術デザインコース」の学生が担当し、それぞれが協力・協調し、公演に向けて制作に取り組みます。演劇公演では劇作、演出を担う学生もいます。
舞台芸術の基本概念は「見る・見られる」という関係性です。
この実習を通して、見知らぬ観客の目に晒されることの厳しさ、そこで評価されることの喜びを体験し、舞台芸術=空間の総合芸術に取り組む勇気と自信の礎の獲得を目指します。

4年次

演劇舞踊コース劇場美術デザインコース

4 年次では、「上演制作実習Ⅰ」の成果を踏まえて、本学科における最終的な達成目標である「卒業制作」に向け、さらなる質的向上を追求していきます。目指すのは、独創性に溢れた作品の創作です。「演劇舞踊コース」ではパフォーマーとしての表現能力を、「劇場美術デザインコース」では美術・照明・衣裳等のデザイナーとしての斬新な発想力、スタッフワークの実践力を最大限に究めるために演習と実習を重ねます。 演劇公演・舞踊公演は「演劇舞踊コース」と「劇場美術デザインコース」とのコラボレーションです。

専門講義科目

本学科では独創的で自立した表現者の育成を目指しています。既成の常識にとらわれず新しいもの を生み出していくには、現在の演劇・舞踊の表現をその根元にまで遡って知る必要があります。「専門講義科目」では演劇、オペラ、バレエ、コンテンポラリーダンス、日本の伝統芸能、劇場美術、映画映像等の理論を歴史的、社会的な背景を踏まえながら学びます。さらに公演プロデュースの基礎、演劇・舞踊のスキルを教育や福祉に活かすメソッド等を学ぶことができます。

大学院

美術研究科 博士前期課程 ( 修士課程 )
演劇舞踊専攻 演劇舞踊研究領域・劇場美術デザイン研究領域

大学院では独創的な表現者であると同時に専門的なスキルを活かして社会に 貢献できる人材を育成します。 「演劇舞踊研究」、「劇場美術デザイン研究」では自らの表現方法を深化させ、客観的に分析し体系化します。 「研究指導」ではその成果を修士論文に繋げていけるよう個別に指導します。また「共通選択科目」として文化人類学、芸術学、哲学、統合デザイン論などの講座が開設され、自らの創作に対し多様な視点を得ることができます。

詳しい教育課程や教養・専門講義につきましてはPDFをごらんください。

PDFをダウンロード