多摩美術大学 学生ハンドブック2022
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参考資料- 181 -校歌 多摩美術大学校歌は多摩美術大学が25周年を迎えた時、元理事長故村田晴彦先生の発案により当時学園の佐々木事務部長が事務的な労を取り作られたものです。 作詩はその当時の現代詩人協会の会長でありNHKの監査室に居られた黒田三郎氏にお願いし作曲は私にということで決定したのです。また黒田三郎氏と共に多摩美大の付近と二子玉川を歩き回ったことも懐かしく思いだされます。 作曲は長調と短調の2曲を完成し、その当時の美大の学生諸君に歌唱して戴き、録音にとり、それを上野毛の校庭に流し、全学の学生のアンケートを取り長調の作品に決定致しました。 そして25周年の式典では、その当時のデザイン科の学生で後に学園で教えておられた石黒正範氏が四声コーラスの指揮をとり盛大に初演致しました。 またその当時美大のマンドリン合奏団は、その当時美大の油科の学生で後に学園の絵画科を指導された渡辺允康氏が指揮をして常に演奏されていたようです。 しかしその後学園紛争の時代、美大並びに学園に保存してあった原譜は全て失われてしまいました。それ以後歌われることは殆どなくなってしまたのです。 現在原曲の楽譜に岡本仁氏が手を入れたものがコーラス部に残されていることを知りました。 最近再び歌われるようになり始めたことは作曲者にとって非常に喜ばしいことと存じます。 多摩美術大学校歌に寄せて元多摩芸術学園学園長 松葉 良

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