BG's Character Eye

鶴間 春花

作者によるコメント

これまでに描いてきたキャラクター達の目を描き、パッキングした。どの子達も個性やモチーフに合わせたデザインにし、1つ1つ名前をつけ「目」だけでバリエーションを増やした。どの子達も私の愛おしいおめめ達です。

担当教員によるコメント

「美術大学でイラストレーションを学ぶ意義とは?」という問いの答えを「内省にもとづく個性の追求」とするなら、鶴間の作品は大いに評価できる。
彼女の個性は「目」にある。それは話をする時にジッとこちらを見る眼差しにもあるが、キャラクターデザインにも良く表れている。本作には60体のキャラクターから抽出された「目」が、自らの個性を象徴するようにパッケージされている。
また、これらのパッケージは実用的な商品の包装というよりも、絵画作品の額装のように感じられる。そこには、ノン・コミッションドのイラストレーションとなる学生作品の見せ方について思考した跡が伺える。このような客観性を得たことも、4年間の成果のひとつと言えるだろう。

准教授・高橋 庸平