連なるもの
宮本 愛子
担当教員によるコメント
宮本は色ガラスのパウダーで着色した小さなパーツを、透明なガラスの塊とともに四角い型の中に並べ、電気炉で温度を上げる。型の中に並べられたガラスは、柔らかくなって重力とともに動き、のちに周りが研磨されてその動きの痕跡がかたちとなって見える。空間に一筋の煙がたちのぼるときの、かたちが出来上がって行くような様を、宮本はガラスの塊の配置と温度で表現しようとする。仕掛けを材料に投げかけ、その結果をじっくり観察し、注意深く調整していくことで、現象を自身の表現に取りこもうとする宮本の方法は、透明な素材であるガラスと向き合うことで生まれたようだ。
教授・高橋 禎彦
- 作品名連なるもの
- 作家名宮本 愛子
- 作品情報技法・素材:ガラス
寸法:左から H220×W410×D50mm H260×W320×D50mm H350×W210×D50mm - 学科・専攻・コース
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