KUMA TO SAKE
小杉 歩実
作者によるコメント
北海道の美味しい熊肉と鮭の缶詰のブランドを制作しました。
このブランドは、熊のフィギュアと缶詰をセットで販売することを想定しました。フィギュアの足にはマグネットを入れているため、缶詰にくっつき商品としての一体感を出しました。伝統工芸品の木彫りの熊をモチーフにしていますが、「可愛らしくて欲しい」と思えるフィギュアとするため、ポップなカラーと丸みのあるフォルムにすることにこだわりました。大きな熊を回転台で回すことにより、全体として足を止めてくれるディスプレイとなり、シュールな雰囲気を付加することができたと思っています。
担当教員によるコメント
鮭をくわえた木彫りの熊は、誰もが知っている北海道を代表する工芸品だが、実際にお土産で購入したり、誰かの家のリビングに飾られているのを見る機会は少ない。そんな昭和のレガシーアイコンを現代の生活に甦らせるべく、気軽に買える缶詰のブランドとして提案したのが、この小杉歩実の作品である。中味のバリエーションは、ずばり熊と鮭のみ、カラーも茶とオレンジの2色という潔さが、POPなグラフィック表現とあいまって、とても明快で気持ち良い。フィギュアはマグネットで脱着可能、食べ終わった缶は展示台として活用できる。現代のあたらしい熊の置物として、あたらしい北海道土産として、実際に商品化されたら面白い。
非常勤講師・石浦 弘幸
- 作品名KUMA TO SAKE
- 作家名小杉 歩実
- 素材・技法Illustrator、レジンキャスト、シリコン、樹脂粘土、石粉粘土、アクリル絵具、マグネット、サバの缶詰、ケーキ型、シール用紙、回転台
- サイズ熊(小)H43×W43×D66mm×30個、熊(大)H118×W118×D153mm×1個
- ジャンルパッケージデザイン
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- 担当教員