トーキョーバーズ
高山 南々子
作者によるコメント
電信柱に囲まれた都会に生きる鳥たちも、木々の間を飛び交う自然界の鳥と同じように生き生きとしている姿を描いた。
担当教員によるコメント
モノクロームで描き出された電線が交錯し、それらは東京で暮らす鳥たちへと形を変えていく。そしてヒヨドリ、ハクセキレイ、カラス、ハト、スズメ、ムクドリ、ツバメと、東京で暮らす鳥たちの様子が綴られる。鳥好きの高山南々子は3年次も鳥をモチーフにしたキャラクター・アニメーションを作っていたが、本卒業制作は、自ら愛でるモチーフへの偏愛を、極めてシンプルに凝縮させた鉛筆スケッチのような描画アニメーションとなった。物語があるわけでもないが、電線が織りなす抽象性と的確に描写された鳥たちが見事にクロスオーバーして観る者を飽きさせることはない。その変容(メタモルフォーゼ)していくイメージは実に心地よく、それはまさにアニメーションでしか描き得ないMoving Sketchである。
教授・野村 辰寿
作品動画
- 作品名トーキョーバーズ
- 作家名高山 南々子
- 時間2分2秒
- ジャンルアニメーション
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- 担当教員