かたかな ヒラガナ
髙橋 日向子
作者によるコメント
カタカナの言葉をひらがなに変換し、幾何学的でユニークな立体に起こしました。形や響きがかっこいいカタカナ言葉も、角度を変えればいつもと違って見えるかも。文字の形や音の響きが持つさまざまな表情を楽しんでみてください
担当教員によるコメント
直線と円弧という単純な形態を三次元化して組みあわせた本作は、角度を変えて眺めると、思ってもみなかったおもしろい形が次々にあらわれる。文字というありふれた記号は、こんなにもおもしろい形になれる。その姿を自ら生みだし、眺めることが、髙橋さんの動機であり、視点だろう。髙橋さんは何度もスケッチを重ね、削り出したスタイロフォームを幾通りにも組みあわせて作品の精度を高めていった。つまり、頭脳だけでなく、そこに目と手の働きを融合することで、当初からは考えられなかったような形に到達した。そもそも、文字という記号の果てにある造形性は、人間の身体性や世界観によって裏打ちされている。髙橋さんは、そのような地平に髙橋さんとして到達し、それを私たちに一種のエンターテイメントとして共有してくれた。
准教授・佐賀 一郎
- 作品名かたかな ヒラガナ
- 作家名髙橋 日向子
- 素材・技法スタイロフォーム、アクリル絵具、ジェッソ、ボンド
- サイズH120×W120×D120mm(25点)
- ジャンルタイポグラフィ
- 学科・専攻・コース
- カテゴリー
- 担当教員