揺らぐテンセグリティタワー
宝池 蕉英
作品解説
静かに揺らすことができるタワー状のテンセグリティです。今作はテンセグリティに揺れの動きを加えることで、構造体の力の釣り合いや、しなやかさをより強調できる可能性を探りました。また、構造の迫力や存在感、少ない部材での自立を伝えるために、タワー状に大きくしました。
作者によるコメント
「シナジェティクス」という特別講義から影響を受けまして、テンセグリティの創作を始めました。まだ広く認知されていないためか、開拓の余地があると考えております。この分野に興味を持ってくださる方が増えることを願って作品にしました。ありがとうございました。
担当教員によるコメント
圧縮と引張が明快に分節されたテンセグリティ構造の美しさに魅せられた作者は、この構造自体を動かす、という着想を得た。静止した構造に動きを与えることで、そこに内在していた原理や秩序が露わになる。この魅力を鑑賞者に体験させるため、スケールやインタラクションにおけるスタディを精力的に行い、結果として、巨大なのにしなやかに運動する/柔らかいのに決して壊れない、といった相反する要素が同居する絶妙なバランスを生み出すことに成功した。
教授・中村 勇吾
作品動画
- 作品名揺らぐテンセグリティタワー
- 作家名宝池 蕉英
- 素材・技法木材、紐、天然ゴム、釘
- サイズ3400×910×910mm
- ジャンル立体
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