心の流転(記憶が光に照らされるとき)

朱 楠

作者によるコメント

人々の本来の最も自然な状態はとても大事だと思います。

担当教員によるコメント

シュナンは日々金色や銀色の大きな鏡面の紙を持ち歩き、街や公園やさまざまな場所でそこにぼんやりと写る被写体の像を撮り続けた。写し出された全ての被写体は動きの中で揺らぎ、ぼんやりとしているが曖昧な印象がないことに気がつく。被写体の輪郭は無いがそこにはしっかりとした像が在る。はっきりしていないが確かさがそこにはある。画像からは読み取れないが表情や気分を感じ取っている。もしかしたらはっきりとしていることの方が幻想なのかもしれない。わたしたちが世界と接するということはこういうことなのかもしれない。彼女の作品は観る者にそう思わせる力がある。

教授・長崎 綱雄