cave
安藤 楓夏
作者によるコメント
「水の中で、苔の上で、洞穴で、生活を行えない私は、私にとって居心地の良い住処を作り続ける。」
生き物の住処やその痕跡。洞窟に住むものにとっての安息の地は、木の上に住むものには馴染まない。巣で眠るという行為は共通していても、その形や場所はそれぞれ異なる。私はここに身を潜める。視覚的な情報を制限された他者は、触感や僅かな光を探す。私にとっての洞窟、居心地の良い空間を制作した。
担当教員によるコメント
作者はこれまで、自身の引越し準備により、日々変化する自室の様子を3Dスキャンによって記録するプロジェクトを行なったり、近年はタフティングによるラグ制作を中心に動物とその住処となる場所をモチーフに作品制作を行ってきた。そのように一貫して住む場所をテーマとしていたが、本作では自分自身の住処と、動物の住処が重なりあい、洞窟のような大掛かりなインスタレーションとして拡張された。ここでは作者自身の感じる居心地の良さが、人間という枠組みを超えて空間に展開され、生命の進化といった壮大なスケールすら感じさせる作品となっている。居心地の良さという身近な感覚と、そうした大きなスケールが穏やかに同居して感じられる素晴らしい作品だ。
准教授・谷口 暁彦
- 作品名cave
- 作家名安藤 楓夏
- 素材・技法布、毛糸、綿、その他
- サイズサイズ可変(H3500×W4000×D5000mm)
- ジャンルインスタレーション
- 学科・専攻・コース
- カテゴリー
- 担当教員