REST IN PEACE ―安らかに眠れ―
坂口 舞
作者によるコメント
ものは私たちによって生まれて、私たちによって死んでいく。
私たちが、そしてこの時代がものを壊し、捨て去り、忘れ去る。
そしてものが死ぬ時、そこには何かしらの問題が隠されている。
もののお墓と、もの視点の遺書を作ることでものを使う側である私たちの問題、
この時代の問題を人々がより強く意識するきっかけになればと思い制作した。
担当教員によるコメント
時代に合わなくなったり、必要とされなくなって、消えてゆく多くの物たち。坂口はそんな物たちの墓を作った。鉛筆、DVD、紙幣、スマホ、ノートパソコン、辞書、手袋、賞味期限切れのおにぎり。そして墓には、花と彼らの遺書が添えられている。単なるお遊びに見えるかもしれないが、消えていった物たちの遺書を読むと、思わず胸を打ってしまった。より便利な生活を求める続ける私たちの生き方に対しての痛烈なカウンターパンチである。意見のある作品はやはり強い。
教授・大貫 卓也
- 作品名REST IN PEACE ―安らかに眠れ―
- 作家名坂口 舞
- 素材・技法素材=人工大理石、紙
- サイズpencil=H182×W30×D30mm/smartphone=H182×W90×D38mm/dictionary=H250×W210×D140mm/computer=H24×W330×D230mm/onigiri=H92×W100×D55mm/dvd=H140×W125×D48mm/banknotes=H112×W200×D42mm/work gloves=H242×W120×D36mm
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