素敵を届ける場所

安藤 結衣

作者によるコメント

長野県松本市にあるイギリス輸入雑貨のお店を描きました。商品がたくさん並んだ店内は何周しても飽きないほど楽しくて、特にこのステンドグラスがある棚の空間は感動するほど魅力的でした。
この感動をそのまま持ってこよう。
何が置いてあるか、お気に入りを探す楽しい時間を絵で伝えよう。
私が感じたこのお店の魅力を、私のフィルターを通して共有したいと思っています。

担当教員によるコメント

 雑貨や本が持つ個々の匂い、外の天候、すべてが入り混じって、湿度が耳の奥にまで届くようだ。目を閉じてすべての気配に耳を澄ましていると、自分が雑貨屋に立ち寄ったかのような不思議。整然と織りなす雑貨の地図に誘われ「お気に入りを探そう」と見入るも、襟を正されるような生きる術を探す趣さえ感じる。どこを見ても、どこを探しても、均一に、一片の迷いもなく精巧に筆を置くことは容易ではない。彼女の描く後ろ姿が見えてくるようで、まったく恐れ入るばかりだ。あり得ない完成に向けての時間との対峙は、安藤さんの道標になることをこの作品が後に教えてくれるであろう。

教授・千々岩 修

  • 作品名
    素敵を届ける場所
  • 作家名
    安藤 結衣
  • 素材・技法
    岩絵具、土絵具、胡粉、箔、アルミシート、ポスターカラー、雲肌麻紙、典具帖紙
  • サイズ
    1820×2721mm
  • 学科・専攻・コース
  • 担当教員