特別講座「芸術と人生」

    
  
 

第4回
私の「明るい無常観」

樋口 廣太郎
(東京都現代美術館館長・アサヒビール名誉会長)

  

この流れが美術を変える
美術評論家・米倉 守(本学造形表現学部長)

「スーパードライ」のヒットで知られる樋口廣太郎アサヒビール名誉会長は、今春、都現代美術館長に就任されました。祖父が漆屋、父が友禅描きの家系で根っからの美術好き。音楽、演劇、スポーツも趣味を超えています。無用のもの、無くても死なないもの、ビールの泡みたいなものがこの世では一番大事、との持論。経営は芸術であり、芸術は女性の美しさと感性を抜きにしては成り立たないとも。内にダイナモ(発電機)を持ち「この味が流れを変えた」トップのコク(人格)があって、しかもキレのある仕事、人生、芸術についての幅広い語りに耳を傾けたいと思います。樋口新館長は「明るい無常観」という独自の思想の持ち主です。「この流れが美術を変える」、と私は信じています。

開講日  2001年5月20日(日)
時 間  午後2時〜4時(午後1時30分開場)
受講料  無料 定 員  500名
◎後援
 世田谷区教育委員会
   
   

樋口 廣太郎(ひぐち・ひろたろう)
1926年、京都府生まれ。'49年、京都大学経済学部卒業。同年住友銀行入行、'82年には副頭取となる。'86年、アサヒビール社長に就任し、日本初の辛口ビール「スーパードライ」の大ヒットにより、売上を業界第2位に躍進させた手腕は高く評価されている。'99年1月から同社名誉会長。小渕首相直属の諮問機関「経済戦略会議」議長を務めたほか、現在も数多くの公職に就いて、財界人として活躍中。2001年2月には東京都現代美術館館長に就任した。
著書に、『前例がない。だからやる!』(実業之日本社)、『つきあい好きが道を開く』(日本経済新聞社)、『だいじょうぶ!必ず流れは変わる』『人材論』『才能論』(以上、講談社)など多数。

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