MONO MART
長濱 愛望
作者によるコメント
家の中にはたくさんのものが溢れています。昔はよく使っていたけれど、時代が流れるにつれ使わなくなる。けれど捨てるのはもったいない。そんな「タンスのこやし」を集め、コンビニをつくりました。消費社会の象徴的存在であるコンビニに焦点を当て、ものを消費することを見直し、ものを大切に長く使いたくなるようなきっかけを与え、世の中のタンスのこやしが少しでも無くなる手段として提案します。
担当教員によるコメント
消費の象徴とも言えるコンビニに焦点を与え「誰かが使わなくなったもの」で構成された架空のコンビニ“MONO MART”。この作品の魅力は作者の長濱が本当にこんなコンビニが世の中にあったらいいと考え抜き、それをひとつひとつリアルな物と体験に落とし込んでいったことにある。最初はこんなコンビニ無理でしょと思っていた人たちを、もしかしたらあるのかもと思わせ、卒業研究制作展では多くの来場者からぜひ作って欲しいというコメントが贈られた。プランだけでは人の気持ちを動かすことはできない。人はその空間に立ち、物に触れ、人とやりとりをすること、そのすべての体験から自然と想像力を駆動させるのだ。そしてそれはデザインが生み出す最大の価値でもある。長濱は卒業研究制作でそれを証明した。
教授・宮崎 光弘
- 作品名MONO MART
- 作家名長濱 愛望
- 作品情報インスタレーション、サービスデザイン
技法・素材:XD、Illustrator、Photoshop、Premiere、InDesign、ゴンドラ棚、木材
サイズ:H3000×W2800×D2800mm - 学科・専攻・コース
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