都市の錬金術
柴田 真実
担当教員によるコメント
静かな、そして時間を失った町が拡がっている。公営団地の様な建物は生活感が消されてはいるが、どこか懐かしい感覚である。ノスタルジーとユートピア幻想とは時間的とは逆に向かう思考ではあるが、柴田さんはノスタルジーとは「ユートピアを幻想する事であり、進歩を拒否した停滞とデカダンスの桃源郷だ」と言う。そこに拡がる桃源郷が本人にとって、又観る者にとってより具体的で彷徨いながらも確かに存在し得る場所になる事を期待している。世界は立ち上がる。物語に落ち入る事なく制作してほしい。
准教授・加藤 良造
- 作品名都市の錬金術
- 作家名柴田 真実
- 作品情報技法・素材:高知麻紙、岩絵具、水干絵具
サイズ:H2277×W1818mm - 学科・専攻・コース
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