A. 焚き火をする間だけ同じ夢をみるB. 飛躍と降下
戸田 悠理
担当教員によるコメント
あの状態から、ここまで到達できるとは想像すらできなかった。2年から3年に進級する頃、君は絶好調だった。描くことが楽しくて、狭いカンバスに飽き足らず、アトリエの壁を浸食し、ベニヤ板で作った小部屋の内側を埋め尽くし、ストロークはどこまでも続いて行くようであった。そんな時、私は支持体の限定、端的に言えばカンバスに戻ることを提案した。しかしそれから約一年半、あれだけ躍動していた描く心がフリーズした。誰でも描けない時はある。でも君の症状は重かった。その辛さはどれだけのものだったろうか。本当に詫びたい。でも心から感謝もしたい。この卒業制作で、君は君自身の力で描く心と表現する自信を取り戻した。苦しんだ分、何十倍も成長して自分の絵画を見つけ出し、未来に向けて歩み出した。そんな君に本当に感動した。
教授・小泉 俊己
- 作品名A. 焚き火をする間だけ同じ夢をみるB. 飛躍と降下
- 作家名戸田 悠理
- 作品情報技法・素材:キャンバスに油彩
寸法:H2000×W2970mm
技法・素材:キャンバスに油彩
寸法:H1620×W1343mm - 学科・専攻・コース
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