猿投神社で行うポスター展, 「鶴見友紀漢字八十図展」

鶴見 友紀

作者によるコメント

単純な形ほど神様が宿っていると思います。今回、愛知県豊田市にある猿投神社の参道で行うポスター展を想定し、小学一年生で習う至極簡単な漢字80字をモチーフに、一文字一枚、計80枚のポスターを展開しました。漢字の持つ骨格、形態を意識し、変容させることで日常的に見慣れた形がこのポスター展を通して、新鮮なものに感じられること、未知なるエネルギーを感じられることを狙いに制作しました。

担当教員によるコメント

鶴見友紀君には日本の職人の血が流れているらしい。多感で多才な現代の元気な男の子である。あくまでも透明でクリアーな表現だが温かさと不思議なユーモアがあり、その源は彼の人間的な善意にあるようだ。時に未熟さを感じることもあるが、それ以上に何かスケール感やたのもしさを感じるのである。
卒業制作では小学一年生が学ぶ漢字80字を80枚の図にした。いわゆる書道ではないが、現代の書道と言ってよい内容だ。神様が注意深く自然を創ったように、彼は心を込めてひとつひとつの漢字をデザインしている。地元の神社の参道に展示するのに誠にふさわしい作品群である。

教授・佐藤 晃一

  • 作品名
    猿投神社で行うポスター展, 「鶴見友紀漢字八十図展」
  • 作家名
    鶴見 友紀
  • 作品情報
    技法・素材:ポスター/紙、Illustrator、デジタル出力
    寸法:ポスター/H728×W1030mm(81点)
  • 学科・専攻・コース