「今、糸井さんに聞いておきたいこと」⑫

教養総合講座B「デザインを話そう。」 第2部
登壇者:糸井重里 / 上田壮一 / 宮崎光弘(担当:木下京子教授)


⓬【村上大芽さんーグラフィックデザイン学科1年】

宮崎:はい、そしてこれで今情報デザインコースの3人が終わったんですけど4人目です。4人目はグラフィックデザイン学科の村上大芽さんです。グラフィックデザイン学科は大貫卓也さんとかが教えていらっしゃるところで、広告とかも専門にやっていて。村上さんは6個も質問考えてくれたんですけれども、この中から糸井さんに選んでもらって。

糸井:これ選ぶ必要があるんだね。

宮崎:そうです。それで絶対これ答えてってのがあったらリクエストしてください。

村上:6番目の岩田聡さんとのお話でちょっと気になることがあります。

宮崎:これね。村上くんは面白くて。

糸井:岩田さんが好きなんだ?

村上:あ、好きです。

糸井:はい、わかった。

宮崎:どこで知ったの?って村上くんに聞いたら、マザー展に行ってこの本買いましたって言って。

宮崎:これの70ページに出てます、っていう。そういう人です。

糸井:岩田さんはね、まかない飯的なことで言うと、僕は「さんづけ」で呼んでるんですけど、僕の方が威張ってたんですよ。何故かっていうと年が上なんです。岩田さんは、激しい弟体質なんですよ。だから多分、僕が兄役をしてた。そんなに別に上下があったわけじゃないんだけどね。だから後で秘書の方に聞くと、僕が京都に行った時に岩田さんは必ず伺ってよろしいですかって連絡が来て。必ず来るんですけど、絶対無理なスケジュールの中で来てたそうです。でもそこで何にも用事がないかのように何時間でもいました。それは秘書の方は、本当に困っていたらしいです。誰も知らないどうでもいい話をした方がいいね。ここではね。

宮崎:岩田さんを知らない方もいらっしゃるかもしれないので。元任天堂の社長で、亡くなられました。

糸井:そうです。2つ前の任天堂の社長ですね。宮本茂ファンクラブの会長ですね。

宮崎:あ、そうです。宮本茂さんも説明しなくてもいいかな。

糸井:はい。ま、後で調べれば。そうそんなに親切にすることはない。岩田さんの弱点は、お新香が嫌い。嫌いなものがあるってあんまり人に思われたくないんでお新香を含んだ料理があった時には、黙って何も言わずにお新香はそのまま残ってた。っていうので気づきました。あと僕はよく和食に誘ったりしてたんですけど、彼は、本当はイタリアンが好き。それは、「言えばいいのに」って思って。だから「場所取っときます」って言った時には、そういえばイタリアン多かったんですよね。で、あっ本当はイタリアンが好きなんだなってことは、「言えばいいのに」って思いましたね。これがまかない飯的な話。いいですか。

宮崎:はい、あっさり終わっちゃいましたね。本当はもっと聞きたかったよね。

村上:そうですね。

宮崎:でもまあ、次行きましょう。またいつかね。最後の時間がちょっと迫ってきてるんで、これはちょっと飛ばして。あ、でも彼はこういうこと書いています。「母は長年ほぼ日手帳を愛用しており、そこで初めて糸井さんを知りました」と。「そこから広告やゲーム業界で糸井さんの名前よく見るようになり、いつの間にか心に残っていきました」と、「また、ずっと遊びたかった『MOTHER』がswitchで配信されたので、家に帰ってからの楽しみが増えて、今幸せです」というのが村上大芽君。

糸井:「今幸せ?」っていう質問ではないですよね。

宮崎:そうですね。

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