ウーリー・プーリー
[Wooly Pooly]
本家本元のイギリス軍や政府をはじめ、フランス、ドイツ
ベルギー、オランダ等、西欧各国の警察、消防、軍で事務用、屋外作業用に標準使用されている頑丈なセーター、80年代、アメリカ軍も使用開始。
大量公式使用の結果、品質に比べ、価格が驚く程安価。
(写真-3)
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ウォークマン
[walkman]
ステレオ・ヘッドホンと小型カセット・テープレコーダーを組み合わせることで、音楽を聴く環境、さらにはライフスタイルをも大きく変えた製品。ソニーが第1号機「TPS-L2」が発売されたのは79年テープレコーダーから録音機能、スピーカーを省き,再生はヘッドホンだけで行なうというアイディアは画期的なものであった。81年の「WM-2」では外観のデザインが大きく変わり「ウォークマン」としての独自の顔を持つようになった。以後、小型化、ラジオや録音機能の付いた多機能型も発売など、他社のヘッドホン付きステレオ・カセットテープレコーダーも含め、その種類は限りなく増え続けている。最近ではメディアも変わり、「CDウォークマン」「MDウォークマン」も販売されている。
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ウォーターフロント
[Water Front]
古い港湾施設をリノベーションし、商業施設を組み込み、親水空間を開発する手法。1970年代よりアメリカで盛んに行われ世界に波及した。
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器の性別 和食器には、器の性別があった。夫婦(めおと)椀、夫婦箸、夫婦の湯飲みなど。かつての夫婦椀はその口径をおよそ6mm、箸は15mm小ぶりに作るのがきまりであった。和食器の性別のねらいは靴の性別、年齢別の差異と同じく、人間工学的な配慮であったといえる。
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AAスクール
[AAschool]
20世紀最後の20年間建築教育において、重要な影響を与えた。
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エイチディティビー
[HDTV]
高画質テレビ技術と規格
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ABS スチレンにアクリロニトルとブタジエンを組み合わせてできた素材。耐熱性に優れ、衝撃、薬品にも強く価格と性能のバランスがよいので家電製品などのハウジングのほとんどはABS製であり、最もポピュラーな素材といえる。金属メッキの密着性にも優れているうえ、印刷も美しく仕上がり、木目調などのデザインにも用いられる。
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液晶ビューカム シャープによって開発された、ビデオカメラ。従来の製品との違いは、フィンダーを「覗く」ことによって撮影することから液晶モニタを「見る」ことで撮影するようになっただけだが、この差異はビデオカメラという機器の使用形態に革命的な変化をもたらしたといえる。一つは撮影用のフィンダーを兼ねた液晶モニタによって、撮影した映像をその場で見られること、もう一つは270度回転するカメラを使って自分自身を撮影できることであり、専ら自分以外の他者を記録するものであったビデオカメラの機能にコミュニケーションツールとしての機能や、撮る立場と撮られる立場といった絶対的な境界の喪失などがあげられる。
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エキスポ
[EXPO]
exposition(万国博覧会)の略で、同義語にexhibition(展覧会)などがある。国際博覧会条約にもとづいて一般博と特別博があり、いずれも、人類のために学術、文化、科学、技術などの成果を展示するもので、過去常に時代の先端的話題を提供してきた歴史がある。第一回ロンドン万博(1851)には鉄とガラスによる建造物(水晶宮)が建築され、フィラデルフィア博では電話機の登場、パリ博ではエッフェル塔と電球、セントルイス博では自動車とセントルイス・ブルースの世界的流行などがあげられる。
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エコロジー
[Ecology]
自然環境に配慮したデザイン、または生産手法。気候風土に適応させ、自然にできるだけ負担をかけないこと。
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SE
[sound effect]
「音響効果」つまり「擬音」のこと。実際の音よりも人工的につくった音の方が、本物らしく聞こえることがある。撮影時に音も同時に録音する同時録音(同録)と、効果音はあとで作るという二方式があり、コマーシャルなどでは後者の方が多用される。
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エスプリ
・ヌーヴォ−館
[Esplit]
1925年パリで開催された「国際装飾博覧会」において、集合住宅案である「イムーブル・ヴィラ」の住戸で実現したもの。コルビュジェのデザイン。近代工業が伝統工芸より安価で美しいデザインを生み出し得ることを証明した。
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絵地図
[pict map]
地形図に建造物や自然の地形などの絵画的表現を加えて、視覚的に理解しやすい鳥瞰図的な表現をもった地図。ピクトマップ。都市の年時差をテーマに制作したヘルマン・ボルマンによる1962年のニューヨーク市の地図などが有名。物産、名所、観光案内などのイラスト入り地図やアイソメ図法によって建造物を正確に描写したもの、科学的数値によって裏付けられたものまで幅広く利用されている。
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エッシャー
[M.C.Escher]
版画家
1898年オランダ生まれ
マウリッツ・エッシャー レトリックを使ったアートを得意とした作家
(写真-4)
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エム・アール・アイ
[M R I]
(磁器共鳴断層撮影)身体を強い磁場の中に入れて原子の振動数の変化を検出し、3次元デジタルモデルを作る装置。
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エムぺグ
[MPEG(Motion Picture Experts Group)]
デジタル画像圧縮技術規格の1つで動画の効率的な圧縮方法。
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塩化ビニール 水道管、レコード盤、電線の被膜、壁紙、造花、バッグなどに使われる身近なプラスチックであり、ポリエチレンに次いで大量に消費される。原料は無色透明で堅い素材であるが、可塑剤の量によって硬軟を調節でき、パイプなどの堅い物から、ビニールレザーのような柔らかい物まで調節が可能。有名なルイ・ヴィトンのバッグにも塩化ビニールが用いられている。酸、アルカリ、油に強く、太陽光線にも耐性があるので波板として屋根材に用いられたり、雨どい、ベンチなどにも使われるが、長期間屋外で使用すると色あせなども起こる。また、燃えると有毒な塩酸ガスが発生する。
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遠近法 正確には遠近法は15世紀のフィレンツェの人々の発明になる。1425年に建築家のフィリッポ・ブルネレスキが「たったひとつの視点から見られた世界像」を描きだす幾何学的技術を発明し、レオン・アルベルティの『絵画論』が1435年にそれを定式化してみせた。「絵画は物とその周囲との関係を表現するものである」という言葉からもわかるようにブルネレスキは比較的柔軟に遠近法の機能を考えていたのだが、アルベルティは一元的な表現にかなう角度のもとで直接見ることのできないものはすべて絵画平面から排除してしまうという方法論で、ブルネレスキの教示の適用範囲を大きく狭めてしまった。そしてこの近代の視覚によって中世のロマネスクやゴシックの美術が持っていた多中心的な画面構造があっという間に葬り去られてしまう。
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オーラ[Aura] その場を支配する霊気
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黄金比
[section d'or]
視覚上の調和を求めて考え出された伝統的な比率。黄金分割とも言う。その最も単純なものは線を二分し8:13の比率に分割されるものである。もともとは身体のさまざまな部分の理想的比率を得るために考えだされたもので、紀元前5世紀のギリシアの彫刻家たちには用いられており、理想はギリシア的規範であるのはいうまでもない。黄金比によって描かれた代表作はレオナルド・ダ・ビンチの「ヴィトルヴィウス人間」。
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大阪万国博覧会
[EXPO '70]
1970年に大阪で開かれた東洋初の万国博覧会。183日の会期中に万博史上最多の6421万8000人あまりの入場者を集めた。メインテーマは「人類の進歩と調和」、即ち科学技術への信奉と日本人の戦後世界への同化願望がこのテーマに込められている。「お祭り広場」はそれを集約的に表現する装置だったといっていい。丹下健三設計の広場の上には立体トラスの大屋根がかかり、その下にロボットなどが配置され、最新の科学技術を駆使した環境で様々なイベントが行われ、世界の人々が集うというミニ・ユートピアの提案だった。しかし、その楽観的な技術至上主義や世界のすべての国々との友好が可能であるという素朴な期待は、70年代の「公害」の社会問題化や「ニクソン・ショック」「ベトナム戦争」などによって限界を露呈しはじめる。その意味で、大阪万博は戦後の日本の歴史の転回点を象徴するイヴェントだったといえるのではないか。
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屋上庭園
[Roof Garden]
コルビュジェの近代建築の五原則の1つ。
省エネルギー、ヒ−トアイランド防止からも見直されつつある。
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オブジェ
[objet]
「sujet = スジェ(主体、主題)」から切り離された、客体、物体として成立した作品(おもに立体作品)を指す言葉。19世紀アカデミズムに反抗し、社会、文化、理性、常識、芸術、趣味などに全面的な対決姿勢で臨んだ、既成概念への反発である「ダダイズム」や夢、無意識、非合理の世界を追求する「シュルレアリスム」などの芸術運動は、その反抗を通して芸術作品を「作品」ではなく、ただの「物」とみなす傾向があり、オブジェ作品が多数つくられた。一般的には「彫刻・・の、ようなもの」を指す言葉として便宜的に利用されている。
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オフセット印刷 英語ではオフセット・リソグラフィ。リソグラフィはもともと石版だが、現代ではアルミ版やSP版が用いられる。凸版や凹版に対する平板である。オフセットは版のインキを一度ゴム布に転写してから、紙に印刷する方法をいう。平版は版をつくるのが早く、版材も安価であり、大きなサイズや複製版(同じ版の複製)も容易である。版が軽量なので印刷スピードも早く、カラー印刷はもちろん、新聞、雑誌、書籍などの文字印刷にも用いられる。
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オリエンタリスム
[orientalisme]
仏語。オリエントとはヨーロッパから見た東方のこと。トルコやアラブ世界といった中近東からインド、中国、日本など極東を含めた東方に対する趣味という意味を持つ。絵画では19世紀にオリエンタリスムが流行した。ファッションでは20世紀初めに、オリエンタリスムの先駆けともいえるジャポニズムが1907年以降広がり、1910年にロシア・バレエがきっかけになって10年代よりはよりイスラム的な東洋趣味一色となった。1994年の秋冬コレクションではゴルチェ、オズベック等がオリエンタリスムを展開した。
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オリジナル
[Original]
作家による原作のことだが、デジタル化が進みオリジナルとコピーの領域が曖昧となってきている。
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織物 経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を直角に組み合わせて、糸を交差させて織物はつくられる。一重組織では経糸を一本ずつ組織させる平織り、糸を一本ずつ以上平行して組織させる物が綾織りになる。さらに長く平行に延ばして組織させると朱子織りになる。変化をつけるための特殊組織として蜂巣、梨地、絡みなどがあり、2枚の織物を合わせて一枚に織る二重組織にピケ、パイル、コール天がある。緯糸を入れるときに経糸を開口させる装置のある機械で織った物がドビー織りといい、幾何学的な模様が再現できる。さらに自由な模様を織るには経糸を一本ずつ開口させるジャガード織り機を用いる。
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