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A・サミュエルソン作とされるコカ・コーラのボトル
Alexander Samuelson |
1886年、ジョージア州アトランタの薬剤師ジョン・S・ペンバートンは、コーラの実の抽出液、砂糖、カフェイン地の成分を調合したコカ・コラの原型を発明した。その1年後、ドラッグストアの店員ウィリス・ヴェナブルスがコカ・コーラの原液をソーダ水で割り、1杯5セントで販売を開始。対して、宣伝費を回収できなかったペンバートンは、1890年に事業をアトランタの薬剤師A・G・キャンドラーに売却した。キャンドラーは後にコカ・コーラ社を設立する。この飲料は当初、軽食などを出すドラッグストアで販売されているだけだったが、1894年からボトルでの販売が始まる。1901年以降、巨額の費用を官伝に投じるようになると、事業は大成功を収めた。足首部分の狭いホブルスカート形のコカ・コーラ・ボトルは、機械エアール・ディーンが考案し、手書きの商標はペンバートンの簿記係がデザインしたとされている。有名な腰の締まったボトルは、インディアナ州テレ・ボートのルート・グラス社に勤務していたスウェーデン人技術者アレクサンダー・サミュエルソンが考案したといわれている。彼はブリタニカ百科事典のカカオ豆の挿し絵からデザインのヒントを得たらしい。1915年に商標登録、1917年から生産開始。このガラス製ボトルは、透明、淡緑青色、薄青色、淡緑色のものがあった。銅が不足していた戦時中はボトルの色は青色だったが、1923年のクリスマス以降は緑色となった。
【素材】淡青色のガラス・写真の瓶は1915年か1917年のもの。
100 DESIGNS 100 YEARS
20世紀を創ったモノたち
メル・バイヤーズ/アーレット・B・デスボンド
森屋 利夫/成澤 恒人
2000.05.05
株式会社アクシス |
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