
2025年に創立90周年を迎える多摩美術大学。その歴史が始まった都心に近い上野毛キャンパスで、未来に向けた新たな大学の魅力を社会に開く発信拠点とすべく、8月4日(月)より3日間、夏の文化祭 KAMINOGE SUMMER CAMPUS 2025「夏宵祭」を初開催いたします。
本催事は、「自由と意力」の理念のもと、八王子・上野毛両キャンパスの学生や教員、地域の方々が交わり、アートとデザイン、大学と社会、年齢や立場を越えて多様な価値が混成する場として企画されました。講師による特別講義や学生によるワークショップ、模擬店を通じて、創造の芽が育まれることを期待しています。
期間中には、八王子キャンパスのファイン系学科の教員や国内外のアーティストによるレクチャーを実施し、上野毛キャンパスに新たなアートの息吹が注がれます。また、上野毛キャンパスで学ぶ2つの学科、統合デザイン学科と演劇舞踊デザイン学科の学生による企画が展開され、夕暮れから夜にかけてキャンパス内には、さまざまな屋台が並びます。自分だけのお面を作る体験や、好みのパーツで完成させるアクセサリーづくり、そして冷たい飲み物でひと息つける屋台やワークショップなど、学生たちが手がける「つくる楽しさ」を体感できる趣向を凝らした場の数々が、夏の夜を賑やかに彩ります。
これまで、両学科は二子玉川ライズで行われる広場演劇「タマリバーズ」をはじめ、PBL科目などを通じた協働を行ってきましたが、上野毛キャンパスという共通の場を舞台に、公共的な催事をともに構想・実施するのは、今回が初めての取り組みとなります。
学生たちは自ら参加を希望し、夏宵祭の実行委員として立ち上がりました。それぞれの専門性を活かしながら、企画立案や空間設計、演出構成、地域との関係づくりなどに主体的に取り組んでいます。統合デザイン学科の学生は、社会に潜む“兆し”を読み取り、未来に向けた価値を提案する力を培ってきました。夏宵祭では、その力が空間体験やコミュニケーション設計に活かされています。一方、演劇舞踊デザイン学科の学生は、演劇・舞踊・舞台美術・照明・衣裳などの上演芸術を総合的に学ぶなかで培った身体性や空間表現の力をもとに、祭りに物語性と演出の深みを与えています。
こうした協働的な創造は、キャンパスの日常に根ざしながら、上野毛という場の可能性を大学内外へ開いていく試みであり、多摩美術大学における新しい文化の礎となることを目指す画期的な試みです。
2025年冬には、上野毛キャンパスに新棟の完成が予定されています。この建物は、美術教育を軸に、文化や知性が自由に行き交う「交差点」としての役割を担い、「夏宵祭」はその場の意義をあらためて照らし出す象徴的な催しとなります。
秋の「芸術祭」(八王子キャンパス)と、夏の「夏宵祭」(上野毛キャンパス)が、多摩美術大学の新たな文化の柱となることを目指し、多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。
イベント詳細
名称 | KAMINOGE SUMMER CAMPUS 2025『夏宵祭』 |
日程 | 2025年8月4日(月)~8月6日(水)15:00~20:30 |
会場 | 多摩美術大学上野毛キャンパス(東京都世田谷区上野毛3-15-34) |
参加について | 小さなお子様から大人のかたまで、どなたでもご参加いただけます |
交通 | 東急大井町線上野毛駅より徒歩3分 ※駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください |
催し物詳細 | 【特別講義】 登壇者 8月4日(月) ・高嶺格(彫刻学科教授) ・久保田晃弘(情報デザイン学科メディア芸術コース教授) ・谷口暁彦(情報デザイン学科メディア芸術コース准教授) ・SAMOTRACK(IAMAS卒業) 8月5日(火) ・冨井大裕(武蔵野美術大学彫刻学科教授) 8月6日(水) ・日詰明男(統合デザイン学科非常勤講師) 【特設ステージプログラム】 8月5日(火) ・近藤良平(演劇舞踊デザイン学科教授) 【ワークショップ】 8月5日(火) ウィンドチャイム/スタンプアート/ストーンアート 8月6日(水) じゃばらうちわ/デカルコマニー/バブルアート 【屋台】 射的/板ゲーム/飲み物販売/キャンドルすくい/おみくじ/わなげ屋さん/デコレーション屋台[お面づくり体験/アクセサリーづくり/ボディーペイント] 【キッチンカー】 UNITケバブ/ゲンキゴハン/Joy&Moni's/LA PAIX CAFE(仮) |


