長澤英俊は1963年に多摩美術大学デザイン科(立体インテリア)を卒業し、66年5月より自転車で東南アジア、中近東を旅行の後、67年8月にミラノに到着。以降ミラノに在住し、イタリア、ヨーロッパを中心に作家活動を始めた。以降、ヴェネツィア・ビエンナーレ、ドクメンタ(ドイツ・カッセル)などの国際展に招待出品し、また内外の美術館やギャラリーでの個展は、長澤の彫刻家としての評価を不動のものとした。
2004年からはミラノ国立ブレラ美術アカデミーとともに、多摩美術大学においても客員教授として教鞭を執った。2007年には学内に「TINDARI」を設置し、その彫刻は次の世代の若きアーティストへの道標のように、彼らを見つめ続けている。
2018年3月24日、長澤はまた旅立った。いまここにNAGASAWAという一粒の種子を、われわれがどのように育て、その稔りを分かち合えるのか、ともに考えるシンポジウムとしたい。
長澤英俊追悼シンポジウム
「NAGASAWA芸術の種子を語る」
日時:2018年10月13日(土)13:00(開場12:30)〜17:00
会場:多摩美術大学八王子キャンパス レクチャーホールAホール
参加費無料/予約不要
タイムスケジュール
13:00 開会
13:05 基調講演1「未だ見ぬ風景を求めて」
中井康之(国立国際美術館学芸課長)
13:50 基調講演2「イデアと情調」
峯村敏明(美術評論家・多摩美術大学美術館館長)
14:40 休憩
15:00 「いま街で出会う長澤作品」
小泉俊己(多摩美術大学教授)
佐藤瑠璃(R.Company Co.,Ltd.)
15:30 「長澤英俊の思想と残したもの」
モデレーター 中井康之
安齊重男(アート・ドキュメンタリスト)
遠山公一(慶應義塾大学・(公財)遠山記念館理事長)
戸谷成雄(彫刻家)
平野到(埼玉県立近代美術館学芸主幹)
17:00 閉会挨拶 建畠晢(多摩美術大学学長)
17:30 レセプション
- 関連企画展示:
- NAGASAWA by ANZAÏ
