卒業生の伊東ケイスケさんが5年連続でベネチア国際映画祭XR部門にノミネート
XR(エクステンデッドリアリティ※)アーティストの伊東ケイスケさん(10年グラフィックデザイン卒業)が監督した新作VRアニメーション『Pudica』が、第81回ベネチア国際映画祭のXR部門「Venice Immersive」にノミネートされました。伊東さんは2020年から毎年ノミネートされており、同じ監督による本映画祭XR部門への5年連続でのノミネートは世界初となります。
同映画祭は本年で81回を迎える世界最古の歴史を誇る映画祭で、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭の一つに数えられています。2017年に新設されたVR部門「Venice VR Expanded」は一昨年よりXR部門「Venice Immersive」となり、バーチャルリアリティ技術だけでなくあらゆるXRの創造的表現手段に対象を広げています。
『Pudica』では、ソニー株式会社が開発した、高精細なXRヘッドマウントディスプレイと3Dオブジェクトの精密な操作に最適化したコントローラーを備えた空間コンテンツ制作システムが採用され、現実世界と仮想世界を自由に行き来できる、MRとVRを組み合わせた新しい世界を体験できます。体験者の心に寄り添うパートナーである「Plantonica(プラントニカ)」の『Pudica(プディカ)』によって、体験者は”癒し”をテーマにした幻想的な世界へ引き込まれていきます。
※エクステンデッドリアリティ(XR):現実世界と仮想世界を画像処理技術などを用いて融合することで、現実にはないものを知覚できる技術やクリエーティブの総称。拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、複合現実(MR)などの表現手段を用いた没入型作品を指します。
【伊東ケイスケ監督コメント】
『Pudica』は、体験者の疲れを栄養にして育つ不思議な植物です。あなたは、ある殺風景な部屋で「Pudica」の種子に出会うでしょう。Pudicaは恥ずかしがり屋で臆病ですが、人懐っこい面もあります。ぜひ可愛がってあげてください。そして、Pudicaの願いを耳を澄まして聞いてみましょう。きっと想いは伝わるはずです。彼らとの精神的な繋がりは、美しい音となり空間を包み込みます。植物たちに囲まれて、素敵な音楽に彩られた穏やかな時間をお楽しみください。
『Pudica』
監 督:伊東ケイスケ
製作年:2024年
製 作:ソニー株式会社/株式会社CinemaLeap
作品尺:15分
『Pudica』イメージショット



