卒業制作優秀作品集2019
生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻

和田 倫奈

好奇心をくすぐる『何か』に出会えるお店
-『知的好奇心による興味』『学校と家の他に居られる空間』を広げ居場所を増やす-

技法・素材:木材、紙、スチレンボード
作品形態:模型、カード
サイズ:模型サイズ(H450×W650×D300mm)、カード(H55×W86mm)

近年子どもの「居場所」であり、地域 の人と多様な社会的関係を築ける場所がなくなりつつある。一方かつて町に必ずあった文具店は、文具大手メーカーの通販の台頭により変化を求められている。本提案は学生にとって身近な文具店を新たな「居場所」として再興し、文具から本へとライトな学問へ導き好奇心をくすぐる。

カードについて:
店内には『豆知識カード』が棚や本の間にあり、学生にとって身近な文具からライトな学問へ導く。裏面は別の豆知識のタイトルが記された店内の地図があり、宝探しのようにカードを辿って様々な豆知識を吸収することができる。

店内について:
中高生の時代は、周りからの視線を特に気にしている。加えて、一人でいるところを見られたくないという思いを汲み取り、店内の棚の配置をずらし迷路のような店内空間に自分を溶け込ませることができる。窓際のカフェスペースにも商品を置くことで、圧迫感のない一人の空間が確保でき、居座りながらも商品を気軽に手に取りやすくした。

担当教員によるコメント

中高生の頃の、将来に対する漠然とした不安と期待という繊細な気持ちを受け止める場の提案である。産学共同研究のテーマである「リアル店舗」の役割と「行動誘発」の意味を、中高生の不安をすこしずつ期待に変える居場所づくりに見出した。まず社会で起きていることから、何を問題とすべきかを見極めるリサーチを行ない、街の文具店の減少に注目したところから、さらにリアル店舗のあり方を深く考えるためのリサーチを行なった。個人経営の店舗だからこそ提供できる価値は何か。企画から具体的な店舗デザイン、什器の質感と配置、最も重要なカードのデザインと配置。丁寧で綿密なリサーチによって「静かな知的好奇心」という中高生との接点を見事に導き出している。

教授・大橋 由三子

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