Série de Ligne et Courbe

堀之内 壮太

作者によるコメント

フランス語で直線と曲線という意味を持つこの家具は、直線的な無垢材と、曲線的な合板が出会って生まれた。この椅子のひとつの特徴は、合板による曲線を持った脚と、無垢材による直線的な貫との関わりである。椅子の貫は後脚と接し、背板を貫通している。貫と後脚は一体となり、構造的、意匠的にもこの家具において大きな役割を果たしている。また、机においてもその特徴は継承されている。連作としての家具は、そのような特徴を軸とした永遠性を持っている。

担当教員によるコメント

メープル材とシナ合板を使った3年次課題の連作である。長さ900mmの無垢材と、900mm角の合板の材料指定だったことで、無垢材で構成された前脚部分が、合板で構成された後脚側に貫通した構造となっている。この構造は例が少なく、この作品の最大の特徴となっている。限られた材料を「資源」に置き換えると、別の方向性も見えてくるように思う。

教授・米谷 ひろし

  • 作品名
    Série de Ligne et Courbe
  • 作家名
    堀之内 壮太
  • 作品情報
    家具
    素材・技法:ハードメイプル、バーチ合板
    サイズ:机=H740×W1800×D900mm/長椅子=H815×SH475×W1560×D450mm/椅子=H475×W586×D385mm
  • 学科・専攻・コース