snapshot
藤原 匠吾
作者によるコメント
写真本来の仕組みや色分解を再確認し、写真はCMYKの四つの色から構成される情報にすぎないという認識から始まった。そこでCMYK4色をレイヤーで分解し、人の手で新たに再構築が可能かを模索した。
透明塩ビシートに油性マッキーで一つ一つ点をのせ、1人ごとに4枚のCMYKレイヤーと、背景の空間レイヤーを用い、印刷以外の方法で写像として空間に浮き出させた。
被写体は2022年9月にイタリアに赴き、カメラに収めた私の記憶に強く残った10人と1匹。
担当教員によるコメント
写真を撮り続けている藤原は、写真の構造や、写真と空間との関係についても深く思考している。
その結果、写真の中の人物をリアルスケールに拡大した上で、CMYKのレイヤーに分解し、4枚の透明シートに色別のペンでドットを描きこみ、再度レイヤーを重ねて再構成するインスタレーションを製作した。
レイヤーの再構成については更なる検討が必要に感じるが、透ける人物像が空間にたたずむ様は不思議な浮遊感があり、魅力的だ。
准教授・橋本 潤
- 作品名snapshot
- 作家名藤原 匠吾
- 作品情報インスタレーション
素材・技法:マッキー・塩ビシート・アクリルパイプ・テグス
サイズ:H1750×W1000mm - 学科・専攻・コース
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