POLY-CHAIR
窪田 頼
作者によるコメント
椅子は今まで、様々なデザインが生み出されてきた。
当時の革命的な技術や、時代を象徴する素材を用いるなど、何人ものデザイナーがチャレンジしてきたお題。この椅子は家具では普段、使われない透明塩化ビニールシートを使い、素材の可能性を広げる、チャレンジングなデザインという切り口から始まった。
新型コロナウイルスの影響により、飲食店や、受付などで飛沫を防ぐ仕切りとしてよく目にするようになった透明塩化ビニールシート。
この時代を象徴する「現代の素材」を使い、椅子を作り上げた。新型コロナウイルスと共に学んだ四年間の集大成となる作品。
担当教員によるコメント
透明なシートを重ね合わすことで構成された椅子。
新型コロナウィルスに多大な影響を受けた自身の4年間を象徴する素材として、感染防止のディバイダー等に多用されている塩化ビニルの透明シートを用いた。
シートは透明な糸で縫い合わされており、一部にボタンを取り付けることで、折り畳みが可能である。
儚い美しさを感じさせるが、その一方で安定感のある構造と、シンプルかつ鮮やかな折り畳みのファンクションが、窪田の4年間を象徴しているのかもしれない。
准教授・橋本 潤
- 作品名POLY-CHAIR
- 作家名窪田 頼
- 作品情報椅子
素材・技法:カッティング、ソーイング
サイズ:H700×W800×W800mm - 学科・専攻・コース
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