誓いの聖地巡礼
内田 葵
作者によるコメント
人は誓う時、神や仏に向かうことが多く、宗派や思想によって誓う場を利用する人を限定する。
そこで、しまなみ海道が繋ぐ各島にフレームをつくることで、刻一刻と変わる風景を切り取り、その場を訪れた瞬間に見て聞いて匂った、感じた全てに向かって誓う場を提案する。
ここが誰かの誓いの場となり、通ることで満足することの多いしまなみ海道の島々に降り立ち、巡るきっかけとなってほしい。
担当教員によるコメント
広島から愛媛へと島々をつなぐ「瀬戸内しまなみ海道」。
国内で訪れてみたい場所の三本の指に入ります。
ランドスケープアーキテクトとしては、訪れたことのない場所について語るのは心苦しいのですが、内田さんが撮影した写真の数々をみていたら、圧倒的な風景を前にして何が提案できるのかな。と自問自答していました。
内田さんの提案は、「風景の中から必要なものを必要だけ取り入れる」作戦でした。
「その場に立って考えた!」という肩の力が抜けた提案は、設計という行為の原点を感じさせてくれる作品となりました。
非常勤講師・田嶋 豊
- 作品名誓いの聖地巡礼
- 作家名内田 葵
- 作品情報設計
素材・技法:スチレンボード モデリングペースト アクリル絵の具 ラップ
計画地:広島県尾道市、愛媛県今治市、(向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島) - 学科・専攻・コース
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