The eye of Shinjuku
山本 悠野
作者によるコメント
空間はどのように作られるべきだろうか。
様々な要因によって歪められた駅空間は現代建築の一連の空間構成から独立し、歪な空間を作っている。
それでいて、どこか印象的で断片的な空間の連続は、多くの人に記憶され、様々な振る舞いを誘発する。
その断片から再構築された空間ではどのような生活が生まれるだろうか。
長い時間をかけて生まれ、歪められた巨大な空間:新宿駅の断片を抽出し、その要素を用いて、旧スバルビルの跡地に再構築する。
この空間(公園)は人々自らが空間を定義し活動を生む場となる。
目まぐるしく変化する都市の中で形を変えず時代に答え続ける、台風の目のような場所になることを望む。
担当教員によるコメント
考えることに対して、計り知れない持久力を持った学生だった。
作品とは結果にあらず、その思考過程こそが作品であると言えるだろう。
これは、お決まりの「最終的にはどうするの?」的な卒業制作に対する評価への指針に対して、風穴を開けるポテンシャルを感じている。大変残念なことにまだこの作品では端緒にある。
教授・松澤 穣
- 作品名The eye of Shinjuku
- 作家名山本 悠野
- 作品情報設計
素材・技法:スタイロフォーム
サイズ:H200×W600×D600mm - 学科・専攻・コース
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