Special Thanks Familys

遠藤 裕太

作者によるコメント

楽しかったです。ありがとうございます。

担当教員によるコメント

彼は、2点の巨大な20メートルほどの布地に抽象的且つ記号的な絵画を描き、学内の絵画棟の壁面に設置した。軽快な形態と空間は空をも、その絵画的要素として取り込み、圧倒的な自由さを達成した。これは前代未聞な絵画である。これらの絵画は壁面から降ろされ、ごろんと丸められて布の物質性を発揮し出す。この巨大空間は、触知可能な“モノ”へと自在に姿を変える。1970年代の絵画の物質的解釈とは異なる現代的な解釈に目を見張る!彼が傑出した創造力をゆったりと排出する様は、見ていて痛快である。かつて中国の山水に親しんだ北宋の巨匠たちをも彷彿させる自由闊達な人である事は間違いない。オーソドックスな画布上の抽象的絵画でも明快さと色彩を扱う技量は群を抜いている。傑出した画家である。

教授・中村 一美

  • 作品名
    Special Thanks Familys
  • 作家名
    遠藤 裕太
  • 作品情報
    素材・技法:布、ペンキ、スプレー
    サイズ:可変
  • 学科・専攻・コース