どうぶつむ字
原田 陽奈子
作者によるコメント
「どうぶつむ字」は動物の形と漢字を組み合わせた積み木です。
〔うかんむり+ねずみ(子)=字〕のように、漢字のエレメントや動物を組み合わせることで文字を作ったり、漢字熟語・ことわざや造語を作ったり、自由に想像を膨らませて遊ぶ知育玩具です。
担当教員によるコメント
漢字は、偏傍冠脚の組みあわせで数万もの意味を生みだせる、人類史上の最大の発明品のひとつです。「どうぶつむ字」と題された本作品は、動物=具象と、それに対応する漢字=抽象をモチーフにデザインされた積み木のセットです。私たちは、かたちのおもしろさに誘われるまま、具象と抽象を悠々と飛び越え、新しいかたちや意味を創造できます。着想も造形も、まったくよくできています。この完成度は、作っては考え作っては考え、というプロセスを何度となく繰り返した結果です。その意味で、この作品はまさに知性と感性が融合したものです。そのような制作・作品のあり方をまざまざと示しつつも、完成にいたる長い道程をいつもニコニコと楽しそうにやり遂げたこと、そのことが予告する原田さんの未来に、最大限の感謝と敬意を表します。
准教授・佐賀 一郎
- 作品名どうぶつむ字
- 作家名原田 陽奈子
- 作品情報タイポグラフィー
技法・素材:木材、アクリルガッシュ、Illustrator
サイズ:H70×W70×D25mm(153点)/箱=H350×W400×D400mm/B1ポスター(1点)/B2ポスター(4点)/冊子=H190×W210mm(1点) - 学科・専攻・コース
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