応え
安田 昂史
担当教員によるコメント
電気ロクロで整った形を作る時、力の加減を誤って失敗してしまい粘土がうねるような生々しい形を見せることがある。安田はそこにロクロという道具のもつエネルギーの表出を感じたという。そこから彼は大物ロクロで腕ほどの太さの円環を挽いて長さが約2mの粘土の帯を作り、その帯が自ら躍動するような造形を目指した。さらに表面を収縮率の異なる粘土で覆うことで、複雑な質感をもつ安田独自の裂紋を開発した。作者の素材への緻密な働きかけが、成形、乾燥、焼成を経て力強さに昇華している。タイトルの「応え」とは、働きかけに対する素材からの手応えと、そこから作者の次の展開が生まれる相関の中で表現が生成することを、安田が体感できたことを表している。
教授・尹 煕倉
- 作品名応え
- 作家名安田 昂史
- 作品情報技法・素材:陶
サイズ:台 H400×W450×D300mm、
壁右 H400×W450×D250mm、
壁左 H400×W450×D270mm - 学科・専攻・コース
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