行方

小堺 百笑

担当教員によるコメント

作者が毛利家の廟を訪れた時に受けた石のもつ永遠に近い存在感に感動し、そのままを描ききった作品に共感できる。そして、「行方」と題名を付け、さらに「廟」を美をもって捉えて表現することを課題としたことは、目の前に広がる「廟」の風景と向かい合い過去から現在、そして未来へと不思議な想の中に立ちつくしたような作者が居ることを、この表現の中に感じる。心の情景であり石の存在感を通して表現の内面を深く探る作品をこれからも描いて欲しいと願います。

教授・北條 正庸

  • 作品名
    行方
  • 作家名
    小堺 百笑
  • 作品情報
    技法・素材:高知麻紙、岩絵具、墨、銀箔、錫箔
    サイズ:H2405×W4225mm
  • 学科・専攻・コース