Rumen/lumen, 言語の乳房
渡邉 洵
担当教員によるコメント
すべてに意味がある。しかしそのすべてとは何か、また意味とは何か。「あの日」を契機に、信じ続けてきたものに疑問を持つ。あるいは絶望の只中、唯一その起点となる身体を解放する。暗がりの中にインスタレーションされたものたちは、様々に交信し、ある時は壮絶な戦いを繰り返しながら、自らの主体を更新しその存在を確かめる。プロジェクションされた映像には作者本人の身体が舞踏手のように抑制と緊張、あるいは痙攣のような動きをもってレンダリングを繰り返す。そうすればするほど輪郭はぼやけ、あらわれない境界としての身体が浮び上る。その全てをもってそこに立ち現れたのは、彼が描く絵画の構造そのものとも言えるだろう。「あの日」に対する真摯な取り組みがここにある。
教授・小泉 俊己
- 作品名Rumen/lumen, 言語の乳房
- 作家名渡邉 洵
- 作品情報『 Rumen/lumen 』
素材・技法:単管パイプ、布、綿、電球、ひも、石炭、プロジェクター
サイズ:サイズ可変
『 言語の乳房 』
素材・技法:布、綿、墨、石膏、単管パイプ、ライト、ミシン
サイズ:H200×W100×D100cm - 学科・専攻・コース
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