a man, woman,or child.
柴田 胡桃
作者によるコメント
学生生活最後の卒業制作では縮こまった作品を作りたくなかった。そこで造形の自由の幅が広い“人”をモチーフに選び、様々な形で奇天烈に表現した。私たちは日常で簡略化された“人”のデザインに触れる機会が多いため、案外、破茶滅茶な造形でも“人”と認識してしまう。「男性、女性、あるいは子供」どれに当てはまるのか、考えながら見ると楽しいかもしれません。
担当教員によるコメント
明るく濁りのない色彩で描かれたこれらの作品は、人物像ではなく単なる人型であって、この単純な描き方そのものがテーマだと思います。フラットな幾何学的色面による表現技法はどこにでもあるものですが、ここまで極端に突き抜けた、意味など寄せ付けない、清々しいほどに空っぽ、というような感覚には作者独自のものがあります。今回は、さらに立体も作っていて、こちらは手に持つと意外にもずっしりと重い。微妙な厚みの表現によって、観念的なのに実感的な、不思議なバランスの愛すべき立像群を生み出しています。
教授・服部 一成
- 作品名a man, woman,or child.
- 作家名柴田 胡桃
- 作品情報ミクストメディア
技法・素材:アクリルガッシュ、木材、Illustrator、紙
サイズ:H594×W420(300点)、本(H420×W297×D100mm、1点)、立体7点 - 学科・専攻・コース
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