静嘉堂文庫庭園美術館
佐々木 拓哉
作者によるコメント
数多くの貴重な書籍や東洋美術品を蒐集している静嘉堂文庫。これまでの自身の庭園研究を踏まえた上で、この土地にふさわしい風格のミュージアムと庭園を再設計する。
担当教員によるコメント
この卒業制作は、環境デザイン学科で習得したことが凝縮された作品だ。静嘉堂記念文庫の再整備計画を庭園デザインに重きを置きながらも、建物を含めた全体計画を行ったものである。本人は幾度となく現地調査を繰り返し、その地形的特性を生かし、建物と庭園の関係性を高めた計画を行っている。その内容は、庭園と建物の室内空間との関係性を高めることに重きを置いた計画である。現代では一般的に、建築デザインと庭園デザインは別途に考えられがちであるが、元来、日本の空間デザインは「庭屋一如」と言い、建物と庭園デザインは一体であると捉える。本卒業制作は、この日本の空間づくりの原点に立ち返って環境デザインとう視点から取り組んだ稀な作品である。
教授・枡野 俊明
- 作品名静嘉堂文庫庭園美術館
- 作家名佐々木 拓哉
- 作品情報建築・庭園設計
計画地:世田谷区岡本静嘉堂緑地
敷地面積:15,300㎡ - 学科・専攻・コース
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